蓄積被ばく線量の評価/測定に最適
キーコム(株)が開発した単目的仕様携帯型ESR/EPR(電子スピン共鳴)装置のうち吸収線量(被曝線量)測定用のタイプです。従来、線量計等を身につけずに放射性物質(放射能) に曝された場合、吸収線量を推定できませんでした。
このESR装置では、被ばく後、人間の爪を用いてトータルの吸収線量を推定することができます。
汎用ESR装置よりも高感度で、且つ非常にコンパクトな装置です。
また、徹底したPC制御を実現し、内部標準となるMn2+信号を利用して磁場強度および吸収強度の補正にも採用することに成功しました。
発表論文
Development of a compact electron spin resonance system for measuring esr signals of irradiated fingernailsSuzuki, Hirosuke*; Tamukai, Kenji*; Yoshida, Naoki*; Ohya, Hiroaki*; Kato, Katsuhisa*; Anzai, Kazunori†; Swartz, Harold M.‡
Health Physics:
February 2010 - Volume 98 - Issue 2 - pp 318-321
Paper: Physically-Based Parameters
http://journals.lww.com/health-physics/Abstract/2010/02000/Development_of_A_Compact_Electron_Spin_Resonance.31.aspx
評価方法
| 被爆線量による爪のESR信号の変化 | 線量とESR信号強度の相関 |
![]() |
![]() |
被爆量により得られるシグナルの大きさが変化します。シグナルの山と谷の差で評価します。
切った爪から得られるラジカルには、放射線の被曝によるものと、切ったことによるメカニカルなものとがあります。
このメカニカルなものは非照射でも出てきます。ただしこれは切断面に集中しているため、爪をいったん水につけることで一時的に減らすことができます。
すぐにペーパータオルでふき取り余分な水分を取り除いて測定します。
特長
• 短時間で測定できます。測定時間:1~2分
試料の量:0.5mg~2mg
• 装置が軽量で、屋外でも測定可能です。
非常にコンパクト(28(W) x 26(D) x 35(H)cm)で、現場でも使いやすい携帯型ESR装置です。
希土類磁石等の採用により重量約27kgの小型化を実現
• 100V電源で使用できます。
エンジン式発電機でも使用可能
測定手順
手持ちのPCを接続して電源をONにすれば、自動的にResonator Adjusting Windowが現れて測定操作が開始されます。
Mesurement window |
||
・ 目的に応じて掃引時間や積算回数等を設定します。
・ 移動平均を選択できます。
・ データ処理(ピーク高さh、一回&二回積分など)を指定できます。
・ カーソル線で目的の点を読み取る。(図参照)
・ 磁場強度をMn2+の信号位置で自動補正できます
部品番号
ESRX-10SA-v4*ソフトウェアを含んでいます。
*Windows PCは含みません。
仕 様
| 試料管(標準) | 5φ 石英試料管 |
| 試料設定 | 所定の試料ホルダーおよびストッパー |
| マイクロ波周波数 | 9.6 GHz |
| マイクロ波出力 | 2 -12 mW |
| 磁場設定領域 | 340 mT |
| 磁場掃引幅 | 16 mT |
| 磁場掃引速度 | 0.5, 1, 2, 5, 10 min |
| 信号増幅度 | Analog amplification: x1, x10, x100, x1000 (4-step switch), Digital amplification: x1, x2, x5 (3-step switch) |
| 信号出力領域 | ± 10 V |
| PC環境 | Windows PC, Data recorded in CSV style |
| 大きさ | 28(W) × 26(D) × 35(H) cm |
| 本体重量 | 約 27 kg |
| 電源(標準) | AC 100 V, 120 W max. |

